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大山ハイク 「中山シェフの山のフルコースの巻」(三の沢~槍尾根~剣ヶ峰1729m~三鈷峰~振子沢~鳥越峠~三の沢:鳥取県)

歩いた日:2008/6/16Mon.
吉備の中山さんの記事

■等高線が読めない
 携帯電話が鳴ったのは、金曜日の夜。EBCのメンバーとコーヒーを飲んでいる時でした。
 吉備の中山さんの元気な声で、「今度の月曜日大山行かんか」とのお誘い。
 「行きます。行きます。」とお返事して、「あ、でもラクダの背(有名な進入禁止ルート)は行かないんですよね。」
 「行かん、行かん。三の沢から、天狗が・・・槍で・・・・」、知らない地名でしたが、どうやら南壁からユートピアにアクセスするルートかな、と思われて、ほいほいと行くことにしました。
 あとからメールを頂いて、地形図チェック。
 「何だこりゃ?」と思わず呟いてしまいました。登山道の表示も無く、等高線がめちゃくちゃで、どこをどう通るのか判別できません。

map1.jpg

 「これは・・すごく怖い道なのでは・・?」と不安がよぎります。

■出来る備えはしなくちゃ。
 調べる内に、槍尾根・天狗ヶ峰・剣ヶ峰周辺の主稜線歩きは「ラクダの背ほどではないが、私の基準で言えばとっても危険度の高いルート」であることが分かってきました。
 中山さんは尊敬できる先達ですし、ロープも持ってきて下さるとのこと。
 でも、ナイフリッジアンザイレンしても、片方が落ちたら、もう一人が反対の崖に飛び降りない限り、二人とも落ちることになるわけです。
 これは、もしもの場合は「ダメ!ゼッタイ行キマセン」と叫ぶことにしようと心に決めました。
 さらに、登山届を出す準備も整えます。

 私のカッパは修理中なので、妻のカッパを借りることに。
 「破らないように気をつけてね。」
 「・・・これが破れる時は・・・、僕はもう・・・」
 「えっ、何?」
 「・・何でもない・・」

 やや悲壮な覚悟と共に寝床に入ります。睡眠もよく取っておかなくちゃ、と夜8時に就寝です。(Shi-tonさん、あの夜はごめんなさい。こういう事情だったのです。)

■晴れた~。
 金曜日の段階でははっきりしない天気予報でしたが、当日はきれいに晴れました。
 5時に総合グラウンド待ち合わせ。「野球場で」ということでしたが、なかなか会えません。二つあったんですね球場。
 経費削減のため、一般道で一路大山へ。
 中山さんはいつも元気。不安も抱えつつ、楽しい山の予感。
 途中のコンビニで警察署へ登山届をFAX送信します。

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 久しぶりだね、大山。

08-6-16daisen 003
 では、出発。  (by中山氏)

■花が豊富ですよ。

 残雪もある沢を登り尾根に取り付くと、さっそくたくさんの花。
 名前は分かりませんが、いずれも清楚です。
 「可憐じゃのう。」「そうっすねぇ。」と二人でパチパチ写真を撮ります。写真好きの二人なので、立ち止まってばかりです。
 たくや氏よりメールを頂き、花の名前が全て判明しました。感謝。)

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 ダイセンクワガタ

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 アカモノ

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 ツガザクラ

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 イワカガミ

■怖いゾーンへ・・
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 じゃ、登りますか。

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 なるほど、一の沢、二の沢、三の沢と。

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by中山氏


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by中山氏


 切り立った道をちょっとドキドキしながら歩きます。
 槍ヶ峰南峰に差し掛かったところで、「そこに登ってケーナを吹いて。」とのリクエスト。
 こ、ここですか・・・と足を震わせながら登ります。
 ケーナを吹くと、緊張のあまり普段出せないオクターブが出ます。(というか、オクターブしか出ない。)おお、この感覚を忘れないようにしよう・・。

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by中山氏


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by中山氏


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 なんだこの道は?

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 ・・・ここを歩けと?

 思えばここが一番怖かったです。
 写真を見たら、あまり怖く見えないものですね。
 かなりの高度感だったのですよ。
 思わず手をつくと、「かえって危ない。立ちなさい。」とのこと。
 ここが引き返しポイント?と思いましたが、なんとか渡りましたよ。

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 怖い道を経て主稜線へ。
 ハラハラゾーンはまだまだ続くのでした。

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 足の下の崖はえぐれています。安易に足を置けません。

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 でも花の写真も撮る。撮った後、立ち上がるのも慎重に・・・。(マイヅルソウ)

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by中山氏

 剣ヶ峰到着。コーヒーを淹れます。そういえば、ここまで誰にも会っていません。
 ああ、またあの道を帰らなくてはならないのか・・・。

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 三鈷峰を目指します。緑が見えるとほっとしますね。

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クリックで拡大します。
 花はサンカヨウ

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 ヤマオダマキ

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by中山氏

 怖いところもありましたが、少しずつ慣れてきたように思います。
 結局二本足で歩くことができました。感謝。
 ユートピア小屋も見えてきて、怖いゾーンは終了。ほっとします。

※警告:おそらくラクダの背は、ずっと危険な道なのでしょうが、槍ヶ峰~天狗ヶ峰と天狗ヶ峰~剣ヶ峰、天狗ヶ峰~ユートピア小屋も十分危険な道です。いつ崩落するか分からないルートですから、歩行技術だけではどうしようもない要素があるように思います。


■山のフルコースを味わう
 ユートピア小屋を経て三鈷峰へ。一般道は、やっぱりほっとしますね。
 それにしても、今回の山歩きは、いろいろな要素があって、まさにフルコースと言った感じ。
 プランニングしてくださった中山氏はさすがです。

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 相変わらず立ち止まってばかりの二人。
 「ええのう。」
 「いいっすねぇ。」
 パチリパチリ。

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クリックで拡大します。

 三鈷峰より望む大山北壁。
 お昼御飯を食べて、ケーナを鳴らします。

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 振子沢へ下ります。
 今度は緑の大山を味わいます。

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 サンカヨウ

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 雪の上も歩きます。夏の日ざしに春の花。いろいろな季節を感じます。

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 見知らぬ花コケイラン

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 ラン?「幻の(?)花」ノビネチドリ

 「このあたりは、こないだまで雪の下じゃったから、今春が来とんじゃ」とのこと。
 なるほど。

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 地獄谷・振子沢出合いにある、「十字架ケルン」。
 雪の重みで、もう十字架の形はとどめていませんでした。
 ここで、何があったのだろう、としばし想像します。

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 碑文

  「われ山に向い 目をあげん
   わが助けは いづこよりきたるべきぞ
   わが助けは 主よりきたる
   主は天地を造りたまえり

    兵庫県加古川市
    パウロ森山義久 十八才
    昭和四十三年七月二十一日 主日に眠る

  主よとこしえの平安を彼にあたえ
   絶えざる御光を照したまえ」


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 ホウチャクソウ

 地獄谷の清水を沸かしてコーヒータイム。流れに足を浸けると、やはり冷たかったです。
 駒鳥小屋を経て鳥越峠へ。みずみずしい緑を楽しみながら、三の沢まで下りました。

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 シダの赤ちゃん?

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 なぜか私はシダが好きです。

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 ブナ林もありましたよ。

 今回の山歩きは、大山の持つ表情の多彩さに驚かされ続けるハイクだったように思います。
 大きくいのちを育む豊かさと同時に、崩落し続けるもろさも感じさせられました。
 興味の尽きない山ですね。

 多くの味わいを教えてくださった中山氏に感謝します。
 また、山行中に応援メール・ハッピーバースデーメールまでくださった皆様。
 ありがとうございました。

| Outdoor | 18:45 | comments:10 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

ヽd´ι`bノ Oh・・・
まさにぃバイクトライアル思い出しますぅ

草で覆われた道でぇ気がつかず乗ってて
草が途切れたらぁ道幅30Cmくらいでぇ
足もつけず、止まることもできずぅ
恐怖に引きつりながらぁ超えた記憶がぁ
・・~~~~~(((((Uノ゜⊿゜Uノ

でもぉ怖いけれどぉ不思議とぉまた行くんですよねぇ・・(^。^;)

PSご紹介ありがとうございました。
無事任務完了しています。 ぺこ <(_ _)>

| きるあ | 2008/06/19 19:42 | URL | ≫ EDIT

ええなあ大山

・・・なのだけども

写真見るだけで怖いです。
いやはや最近、怖がりなのです。

でも、ゆっくり愉しみたいような、いい緑ですね。
来月あたり行こうかな

| のほ | 2008/06/19 20:57 | URL | ≫ EDIT

写真でも十分恐ろしさが伝わります。
写真だけで、足がすくみます。

ご無事でなによりです。

それにしても、みたこともない花々がたくさん
咲いてるんですね。とても、きれいです。
人にみられようが、みられまいが、花は咲くんですよね。

| ゆきこ | 2008/06/19 21:13 | URL | ≫ EDIT

ステージ

槍ヶ峰南峰は私のお気に入りのステージです。

わたしの行くときにはこれほど花は咲いていない
のでとても羨ましいです。

来月の末くらいには私もこのステージに立ってきます。

予定ルート
健康の森⇒鳥越峠⇒キリン峠⇒槍ヶ峰
⇒天狗ヶ峰⇒ユートピア⇒三鈷峰
⇒天狗ヶ峰⇒剣が峰⇒槍尾尾根⇒健康の森

| cahcap | 2008/06/19 23:14 | URL | ≫ EDIT

やっぱりすごいですね

 Stephanさんこんばんは。

 詳しい山行記録ありがとうございます。槍ヶ峰から剣ヶ峰、そしてユートピアまでの道。いやあ、それにしてもすごいですね。写真からも十分恐怖感が伝わります。
 道の両側の崖はおそらく数百メートルは落差があるんでしょう。そして、その道は幅は殆ど無く、またいつ崩れるか分からない・・・。

 やっぱり僕には無理ですね。でも、ベテランさんに導かれて中国地方最高峰に立ったStephanさんがうらやましくも思います。

 想いは複雑ですねえ(笑)。

 僕は警告文を書かれている上にある写真(27枚目)で、Stephanさんが立たれている所まで行ったんだと思います、記憶が正しければ、の話ですが・・・。
 ここまで登るのも少し怖かったビビリな僕です(笑)。

 大山はこんな危険な所もあるかと思えば、宝珠尾根の豊かなブナ林があったり、またユートピア周辺の素敵なお花畑があったりと変化に富んだ山ですよね。

 今年は登っていないので、足がしっかり治ったら近いうちに登りたいです!

 そして最後に、本当にご無事で何より!

 

| irisno2 | 2008/06/19 23:19 | URL | ≫ EDIT

⇒きるあさん

 それはまた、怖い体験談ですね・・。
 
 どんなに怖い目にあっても、夜布団に入る時は、美しい景色ばかり思い起こされるものかもしれませんね。

 ミッション終了、お疲れ様でした!

| Stephan | 2008/06/20 12:11 | URL | ≫ EDIT

⇒のほさん

 山は緑がいいですね。
 といいつつ、「冬はどんな感じかな」とつい白い山も想像してしまったりします。

 私は甲岩で1メートル落下してから、岩の固さと墜落衝撃の感覚を忘れられなくなりました。
 3メートル以上の落下なら、無傷では済まないのでしょうね。

 安全のために、ある程度怖がりでいようと思います。

| Stephan | 2008/06/20 12:19 | URL | ≫ EDIT

⇒ゆきこさん

 花の名前、大山の達人に教えていただいたので付記しておきました。

 そう、見ていても見ていなくても、咲くんですね。
 私たちの知らないところで、多くの美しいものが生れ、育まれていることを思うと、神様ってすばらしいな、と思います。

 山の中でも、深い海の中でも、今も自然界は完成された調和の中で養われているんですね。

| Stephan | 2008/06/20 12:22 | URL | ≫ EDIT

⇒cahcapさん

 ちょうど花の時期に行くことができたようです。感謝感謝。

 来月行かれるんですね。安全第一で行って下さいませ。

 南壁を眺めながら吹くのは、確かに気持ち良かったです。

 ステージに「立」たれるのでしょうか。
 私は怖くて立てませんでした。

| Stephan | 2008/06/20 12:26 | URL | ≫ EDIT

⇒irisno2さん

 やっと記事を書けました。
 今までに無い大量の写真が、大山の持つ表情の豊かさかな、と思っています。

 大山の稜線歩きの危険は、安心して足を置けないところにもあると思います。浮き石が多くて、足の置きどころが悪ければ、石と共に滑落する可能性がありますね。
 それと下部がえぐれて崩落している道もあり、慎重に体重を置くように注意を受けました。

 今回は大変貴重な機会に恵まれましたが、私が歩くことでカラカラとたくさんの小石や砂礫を落としたのも事実です。(歩くのが下手なせいもあります。中山さんは音を立てずに歩いていました。)
 自然崩落に比べれば、人間による破壊はわずかなのかもしれませんが、「いいハイクで良かった」だけでは締めくくれない思いでもあります。

 そういう意味でも強く印象に残る山になりました。

 足はまだ完治されていないのですね。
 早く良くなりますように。

| Stephan | 2008/06/20 12:44 | URL | ≫ EDIT















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