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上高地遠征・一日目 沢渡~河童橋~涸沢

◆歩いた日:2009/9/7 Mon.

■沢渡市営第二駐車場

 上高地に入るには、平湯温泉か沢渡(さわんど)という二か所からシャトルバスに乗るのが一般的です。
 西日本から(岐阜県側)から行くなら平湯温泉の方が近いし、長野県側の沢渡までいくためには、700円払って安房トンネルを抜けなくてはなりません。
 でも、私たちは平湯を通り越して沢渡まで行きました。

1.平湯の駐車場は車中泊が禁じられている。←Anneはコンビニや道の駅では車中泊できない。
2.沢渡のほうがバスの始発が早い。←行動時間を増やせる=安全。
3.沢渡市営第二駐車場は24時間開放の足湯があるらしい。←Anneが喜ぶ。

 というような理由です。
 夜の駐車場に到着すると、幸いなことに美しい月夜でした。暗所恐怖症のAnneは安心しています。足湯でぬくもり、快調な滑り出しに満足しつつ眠りにつきました。

■ただいま、上高地。

 バスの始発は6時前。
 5時に起きだし、聖書を読んで、朝食。今後はパンを食べられることはあるまい、と「ヘルメス」のパンを買っていっておきました。
 では、そろそろ出かけますか、とごそごそしていると、すでにバスが到着していました。
 あわててAnneを先に走らせ私は忘れ物最終チェックをして、20Kg超のザックをせおってダッシュです。なんとかバスには間に合い、奇跡的に何も忘れ物をせずにすみました。

 路線バスのように、中ほどに乗り降り口がないので、閉所恐怖症のAnneは最前席しか座れません。
 最前席には若いカップルが座っていましたが、理由を話すと快く席を譲って下さいました。本当に感謝です。
 それでも、Anneはトンネルに入ったりすると、苦しそうな表情をしていましたが、思いのほかバス停が多く、数分おきには乗り降り口が開くので、大丈夫でした。

 幾多の課題を乗り越えて、ついに私たちは早朝の上高地バスターミナルに再び降り立ちました。
 空は快晴。時間はたっぷり。
 Anneのコンディションが良ければ、今日中に涸沢へ、無理なら徳沢・横尾でテント泊、という計画です。

090907_063751PENTAX K10D
(クリックで拡大します)


 河童橋から夜明けの穂高連峰を眺めます。
 「あのてっぺんを目指すんだよ。」「高いねぇ。」としみじみ語り合います。
 もっとも、それはすべてがうまく運んだ場合。
 翌日は台風の影響もあるとの予報でした。
 不安要因はいろいろあるけれど、考えてみれば上高地に居るだけで十分幸せな事実です。
 感謝と期待を胸に、河童橋から歩き始めます。

090911_115729PENTAX ist DS

 ↑私の荷物。(正確には帰り道のときの写真です。)

 河童橋から歩いてすぐのところに、小梨平野営場があります。
 そういえば、たしか吉備の中山さんオススメのサイトだったはず。
 朝霧に数条の光が差し込み、好ましいキャンプサイトだなぁと思いました。下山したら、ここで幕営してもいいな。

090907_064651PENTAX K10D
(クリックで拡大します。)


 勾配のほとんどない、歩きやすい森の道を、ひたすらてくてく歩きます。
 楽しい散歩ですが、ここはすでに標高1,500メートル、岡山のどの山よりも高いのです。

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 やがて、左手には梓川越しに明神岳(2,931m)が見えてくるようになります。

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 快調に歩いて、徳沢へ。二年前は、ずいぶんがんばってここにたどり着いた記憶がありますが、今回はコースタイム通りの二時間で到着。まだ8:40です。今日中に涸沢に行けるな、と実感した瞬間でした。

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 徳沢で、中年の男性と立ち話。
 心臓病を患ってしまい、高所登山はできなくなったとのこと。でも、どうしても体がうずいて、せめて山の近くに行きたい、と奥さまとハイキングに来られたとか。
 いろんな方が、いろんな思いを背負って、この道を歩くのだな、と思ったことでした。
 
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 標準コースタイム通りの時間(3h)に横尾到着。散歩道はここまでです。
 さすがに、ふたりとも節々が痛み始めました。
 で、横尾山荘でランチをして、しばし昼寝。

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 横尾大橋を渡って、横尾谷に入ります。
 一時間で本谷橋へ。休憩後、いよいよ涸沢への最後の二時間の登りに一歩を踏み出します。
 ここから先は、未知の世界です。

■はじめまして、涸沢。
 天気は快晴のままで、強い日差しは夏山のそれでした。
 やがて、標高2,000mに達します。
 私の今までの最高到達点は剣山(1,955m)ですから、ここからの一歩一歩はそのまま、記録更新の一歩一歩です。

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 ↑妙に元気。

 やがて、ついに涸沢(からさわ)が見えてきます。
 ヒュッテの吹き流しも確認できました。
 しかし、見えるからと言って近いとは限りません。空気が澄んでいるので、近く見えるのでしょうか。
 最後の30分が、わりときつかったです。

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 一方でAnneのペースは一向に衰えません。
 ついには先行パーティーを追い抜きながら、確実に歩いていきます。

 そして・・・
  
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(クリックで拡大します。)


 ついに、到着です。(14時過ぎ)
 標高2,300mに広いテントサイトと二つの営業小屋を持つ、氷河の恩恵、涸沢カールです。

 ヒュッテに入ると噂にたがわない整った設備とサービスの良さ。
 テラスでは、おでんを食べながらビールを飲む人たち。"アルペン・リゾート”ですね。
 
 しかし、テントサイトに下れば、3,000m級の山々に抱かれる圧倒的な景観が視界いっぱいに広がります。
 澄み切った光と風。自分と山々とが否応なしに対峙させられる至福。
 ここが涸沢か、と納得したことでした。
 ここもまた、神の創造の世界なのだ、と思った時に、未知の宝箱がまた一つ開かれたような思いでした。

 「来たねぇ。」
 「来れたねぇ。」

 二人でしみじみとこの到達を喜びます。

 テントサイトは、岩石の中をあるていど整地した場所になります。注意深く場所を選び、石ころをならします。夜、背中に石があたるのはいやですもんね。
 この上にテントを張るとテント地を痛めないかな、と心配しましたが、グラウンドシートは思いのほか丈夫で、4日間の生活でも破れたりしませんでした。モンベル、さすがです。
 ちなみにテント場の利用料金は一人一泊500円。水は無料、トイレはチップ制です。いざという時は営業小屋に行けばたいがいのものは揃います。(割高ですが。)ヒュッテには公衆衛星電話もあります。テレカ制ですが、テレカも割高なので、必要なら持っていきましょう。

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(クリックで拡大します。)


 三時過ぎにはもう日没。
 疲れた体をほぐしつつ、高所で過ごす初めての夜を迎えます。

 Anneのための常夜灯として、キャンドルランタンを持ってきていました。
 でも、神様はもっと良い物を昨夜に引き続き用意して下さっていたのです。

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(クリックで拡大します。)


 満月ではないはずですが、とっても明るい月光は、テントの中もほんのり照らし、夜ヒュッテのトイレに行く時は、ヘッドライトを必要としないくらいでした。

 横になっていると、近くのテントや遠くのヒュッテから人の話し声が小さく聞こえてきます。
 こんな高所に色々な人たちが集まっていることの不思議さを思います。そして、ここにいるみんなが、自分の荷物を背負って、歩きつづけてここにたどり着いたのだ、ということにも新鮮な驚きを感じます。

 翌日は予報では台風の影響で天候悪化のはず。
 残念ながらヒュッテでは天気図は見れませんし、auの電波は入りません。(こちらの山ではFOMAが正解なのですね・・。)

 起きた時の天気で決めよう、と寝床に入ります。
 気温が高く、0℃~10℃対応の寝袋は暑すぎるくらいでした。
 拍子抜けするほど、順調に行った一日を振り返りつつ、目をつぶります。
 のどが渇き胸がドキドキするのは、標高のせいなのか、それとも感動と期待によるものなのか、そんなことを考えている内に眠りに落ちていました。

「私は山に向かって目を上げる。
私の助けは、どこから来るのだろうか。
私の助けは、天地を造られた主から来る。」
詩篇121:1-2

| Outdoor | 12:44 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

いろいろな準備や計画をされて行かれたのが、よくわかります。
そしてこれ以上ないというような晴天。大地の恵みいっぱいの写真の数々。
涸沢行きたいですね。山岳雑誌顔負けのブログです。
憧れますね~。

| cavatina | 2009/09/16 07:09 | URL | ≫ EDIT

そっかぁ~いいなぁ!

涸沢行ったのですね!羨ましい限りです。
私は横尾までしか行ってないから!

ちなみに私もテント泊だったけど、
徳沢園や小梨平でお風呂入ってました!
なんか 凄くゴージャスな気分になれます。

山登りではなく 所詮撮影散策だから。
でも、カメラ一式と食の充実を求めたので 
ザックは満杯でしたけど・・・。

つづき 楽しみ! 

| iwai | 2009/09/16 15:50 | URL | ≫ EDIT

⇒cavatinaさん

 長々した記事を読んで下さりありがとうございます。
 北アルプス、いい場所でした。
 宝箱を開けた気分です。

 いつかcavatinaさんが行かれる時のために、何らかの参考になれば幸いです。

| Stephan | 2009/09/16 21:47 | URL | ≫ EDIT

⇒iwaiさん

 行ってきましたよ。
 iwaiさんも横尾まで行かれたんですね。
 河童橋から徳沢・横尾に歩くだけでも、十分すてきなハイクになりますよね。

 テント担いで行ったのですね。
 どんな写真を撮られたのでしょう。興味あります。

| Stephan | 2009/09/16 21:55 | URL | ≫ EDIT















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